世界で最も危険なドメイン名は? 日本の.jpは安全だが.comに要注意
セキュリティソフト開発のMcAfee(マカフィー)が2009年12月3日にまとめた年次報告書によると、2009年現在、世界で最も危険なトップレベルドメイン(TLD)はアフリカのカメルーン(.cm)。前年は危険ランキングの圏外だったが、今年は.cmドメインの36.7%にリスクがあるとの分析結果が出て、急浮上した。.cmは.comの入力ミスになりやすいことから、犯罪者が.comサイトと似た.cmサイトを多数開設し、スパイウエア、アドウエアの配布などに利用しているという。
ビジネス向けのTLDである.comの危険性が高く、32.2%にリスクがあるという。リスク割合は前年の6倍に高まり、ランキングも9位から2位に急浮上している。3位は中華人民共和国(.cn)の23.4%で、リスク割合は前年の2倍に拡大した。続いてサモア(.ws)が17.8%、情報サイト向けTLD(.info)が15.8%、フィリピン(.ph)が13.1%となった。
前年トップだった香港は34位まで低下し、リスク割合は前回の19.2から1.1%まで低下した。ドメイン管理会社が詐欺に関する登録を取り締まるため、追加的なチェックを導入したことが奏功した。一方で同じく中国語利用者の多いシンガポール(.sg)は4.6%で、前年の0.3%から急速にリスクが高まり、順位も大きく上げて10位に入った。中国の薬局系スパムサイトが増加している。
最も安全なTLDは米国の政府サイトなどに使われるTLD(.gov)でリスク割合はゼロ。日本(.jp)が0.1%でこれに次いだ。.jpは安全なTLDの上位5位以内に2年連続で入った。管理会社の日本レジストリサービスによるチェック体制が厳格なため、こうした結果になったとみられる。ただし日本には.comドメインのサイトも数多く存在しており、日本のサイトが安全だという結論にはならないと、マカフィーは指摘している。
マカフィーは今回、2700万件超のドメインを調査した。高リスクのドメインは全体の5.8%で、前年、前々年の4.1%から上昇した。評価方法を一部変更しため、単純比較は難しいが、同社ではWebのリスクはまん延を続けていると結論付けた。ただしリスクが均一に増えている訳ではなく、TLDによる差が大きいという。
新たな問題もある。マカフィーによると、ドメイン管理会社などが対策を強化する一方、犯罪者は「bit.ly」「TinyURL」のようなURL短縮サービスを使って、悪意あるWebページのドメインを隠すようになっているという。
これらのサービスは短文を投稿するミニブログ「Twitter」などとともに普及しつつある。ネット利用者は、短縮URLのリンク先について、プレビュー画面を表示する機能拡張(アドオン)をWebブラウザに導入するなど自衛策をとり始めている。(情報提供:@niftyビジネス)
2009/12/04(金)
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