世間は狭い!?
海外売上高が売上げ全体の過半数を超すグローバル企業が日本には多くあります。私は過去7年間ウェブ開発に携わってきました。その間、世界へ情報を発信したいグローバル企業を多数ご支援してきました。インターネットはボーダレスといいますが、世界中の人々が同一のデータを参照することができることに、いまだに感動してしまいます。
さて、この7年間にインターネットは信じられないほどの成長を成し遂げました。ご存知のとおりユーザー数も爆発的に増え、パソコンマニアが中心だったマーケットは老若男女の一般ユーザーが大半を占めるところまで変化しました。
ユーザーの行動も進化がありました。かつてインターネットの情報はURLのリストからリンクを辿って閲覧されていました。偶然見つけたリンクをつなぐ様子を比喩して「ネットサーフィン」と呼ばれていた時期もあります。まだまだ数少なかったウェブサイトから偶然にも自分が欲しい情報に出会うことは宝物を発掘するように楽しかったのを今でも覚えています。今では、検索エンジンを利用するのが一般的となり、探している情報を検索結果という形でレコメンドしてくれるようになりました。
ところで偶然といえば、こんなことがありました。先日、休暇を利用して滞在した海外旅行先で驚くべき出会いがありました。アジアの果ての小さな島の、さらに端にある小さなホテルで朝食を取っていると、向かいのテーブルに日本人のグループが。見かけた日本人は彼らしかいないホテルで出会ったのが、なんと東京の友人でした。あまりの偶然に、お互いよく似た他人だと思ってしまったほどの出会いでした。世界というと、とても広い気がします。その広い世界でバッタリ友人に出会った驚きに、強烈な「縁」を感じずにはいられませんでした。地球の総面積は約5億1千万平方キロメートルで、その70%が海。世界人口は2010年には69億人を超えるそうです。そう思うと出会いは奇跡というより他にありません。
しかし、友人とバッタリ出会うことはある意味当然とも思えます。なぜならそもそも興味を持つ対象を共有しているから友人なわけです。出かける場所が似ていたり、欲しいものが一緒だったり、見たいものが同じだったりと、なんらか共通の価値観をもっているわけです。もしかしたら共通の情報を閲覧しているのかもしれません。と、考えれば偶然の出会いは必然に感じられてきます。つまり世界は広いけど、世間は狭いのです。
話しは戻りまして、インターネット。世界中にネットワークが張りめぐらされた無限に広がる世界です。その世界で漠然と情報を捜す、もしくは情報を探す人を見つけることは大変なように思えます。しかし、現代では、ひとりひとりのユーザーは検索エンジンを通じて、自分の好みの情報を効率的に探しており、とても保守的で限られたキーワードを利用して検索を繰り返しています。その結果として同じ価値観を持ったユーザーと企業が結びつくわけです。
であるならば「偶然の出会い」を仕掛けてビジネスチャンスを広げることができると思いませんか? 世界のインターネット市場では多くの競合企業がユーザーとの偶然の出会いを仕掛け、実際にコンタクトしています。ですが、有名日本企業でも多くの場合、残念ながら社名以外でのキーワードでの検索順位が100位圏外であることが多い現状です。日本の技術やサービスを必要としている人に存在が知られていない。これは非常に悔しいことです。日本企業は本質的に、高品質の技術やサービスを所有しています。せっかくの武器を必要としているところへ、ベストなタイミングで提案できなければ大きな機会損失につながりかねません。そのような損失を防ぐためにも、また世界のイニシアチブを握るためにもグローバルインターネットでは積極的に自己主張をするべきです。ユーザーのパソコン画面に表示される機会を増やすことで出会いの確立を高め、出会ったユーザーに必要な情報を過不足なく提供する。ユーザーの求める「偶然」はキーワードから推測することができます。偶然の出会いを各国の言語、文化に合わせて仕掛けることで、きっと良い「縁」を結べるに違いありません。やはりインターネットの世界でも、世間は狭いと感じられてなりません。
(執筆:CBMグループ K・T)
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<プロフィール>
前職ではウェブを中心としたコミュニケーションツールの開発に従事。
企業がグローバルでイニシアチブを握るための戦略から戦術まで
全体を俯瞰した提案に定評がある。
現在はアカウントエグゼクティブとしてウェブマーケティングを活用した
集客施策から経験を活かした企画プロデュースまでワンストップで提案。
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