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2008年09月 アーカイブ

アジア・パシフィック検索市場の三強

先日9月17日(水)comScore社より、アジア・パシフィックにおける検索シェアについて、新しいリリースがありました(※1)。2008年7月時点で、Baidu(百度)が、Yahoo!の検索シェアを抜いたという発表です。

Baidu(百度)は、中国本土では現地のユーザーニーズにマッチしているローカル検索エンジンとして利用シェアが高く、アジア・パシフィックという土俵の中では、Google・Yahoo!に次ぐ3番手であると構図が、これまでの私たち中の根強い認識でした。
comScore社では、過去2008年6月にもアジア・パシフィック地域における検索ランキングが報じられています(※2)。今回のリリースと比較してみると、

2008年4月時点では、
 1. Google 39.1%
 2. Yahoo! 24.0%
 3. Baidu(百度)16.7%

2008年7月時点で、
 1. Google 33.5%
 2. Baidu(百度)27.4%
 3. Yahoo! 19.7%

と、3ヶ月で追い抜いています。
中国ではインターネット利用者数増加の勢いが増し、2010年までにはIPアドレスリソースが足りなくなるとのニュースもありました(※3)。これをみても、広大な土地に点在する中国のインターネットユーザーが、アジア圏検索市場全体のポテンシャルを高めている事がわかります。

Google・Baidu(百度)・Yahoo!と各媒体がグローバル検索市場を盛り上げる中、SEM(検索エンジンマーケティング)を取り扱う私たちには、留意していきたい点があります。それは、拡大する市場の母数にアンテナを張りながらも、SEMを活用している企業の見込み顧客がどこに隠れているかを見極める事です。インターネットの利用リテラシーの高い中国現地の方に聞いた話では、「Googleで仕事がらみの情報収集を行い、Yahoo!で香港の株価やニュースをチェック、百度ではMP3や動画のサーチを楽しむ」と目的別に検索エンジンを使い分けていました。

各検索エンジンを並べてみてもわかるように、「検索」という機能を主軸に独特の個性があります。この検索エンジンの性格と検索ユーザーの利用目的を見極めながら、多種多様な業界にマッチしたSEM(検索エンジンマーケティング)を、引きつづき模索していきたいければと考えております。

【出典】
(※1)「comScore Releases Asia-Pacific Search Rankings for July 2008」より

(※2)「comScore Releases Asia-Pacific Search Rankings for April 2008」より

(※3)CHINAPRESS「中国:インターネット利用者数急増、3年以内にIPアドレス不足に」より。中国インターネット情報センター(CNNIC)2008年9月21日の発表に基づく。

(執筆:CBMグループ Y・T)

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消費者とリッチメディアSEM

今年2008年の「中秋の名月」は先週の9月14日(日)でした。
日曜日の夜、月を見ようと窓を開けてみると若干の蒸し暑さは残るものの、虫の音と供に筆者の耳元を涼風が吹きぬけていきました。

じわじわと秋の訪れを感じます。

季節の変わり目は、女性にとってファッションの衣替えの時期でもあります。
イギリスでロンドン・ファッション・ウィークが始まっているとの報道をテレビニュースでちらりと目にしました。「今年の秋冬物のファッションショーかな」と興味を持ってウェブで検索してみると、来年2009年の春夏コレクションというので、驚きです。

試しにGoogle.co.uk(英国Google)で「fashion 2009」(部分一致)で検索してみると、29,300,000件もの自然検索結果が表示され、来年のトレンドを掲載するウェブサイトが多数ありました。表示されたウィンドウのSponsored Linksに目を向けてみると、さすがにGoogle AdWords広告については、ECサイトが集客目的で出稿している2008年度向けのテキスト広告が8割占めていました。
これをみるに、自然検索では長期的な啓蒙を狙うためウェブコンテンツの早期増設を行い、短期的な集客はキャンペーン的にP4P(検索連動型広告)を利用する、という企業のマーケティング戦略を垣間見た気がします。

検索エンジンマーケティングの発祥国とされる米国では、今年の夏、オンライン広告の市場動向予測が発表されていました(※1)。2008年オンライン広告の市場規模はの238億ドルの支出となり、昨年と比べて20%増大する見込みとの事です。中でも、テキスト広告のような静的な広告よりも、動画などのリッチメディア広告が増大される予想となっています。

Google.co.jpで「ファッション」と検索してみてもイメージ検索結果が1位に表示され(2008/9/17現在)、日本を含む世界各国のウェブ先進国でリッチメディア広告市場が盛り上がるのを感じます。YouTubeなどの動画サイトの人気度合いからも容易に推察できるように、特に10 代~20代といった若い世代には有効でしょう。消費者の目や耳をいかに楽しませる事ができるか。今後の検索エンジンマーケティングでも、リッチメディア広告の活用は鍵となってくるはずです。

【出典】
※1 ITpro Research「2008年の米オンライン広告市場は約20%成長,景気減速の影響は少ない」より。米JupiterResearch、2008/6/30発表に基づく。

(執筆:CBMグループY・T)

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中国P4P(検索連動型広告)市場の拡大

百度(Baidu)の世界における検索エンジンシェアの伸び率が勢い付いています。

昨年12月、世界におけるシェアで2.9%のマイクロソフトを抜き、Google(62.4%)、Yahoo!(12.8%)についで5.2%と第3位に躍り出た百度ですが、今月発表されたcomScoreデータによると、3.6%のマイクロソフトに対し、12.9%とさらに水をあけ、そのシェアは拡大するばかりです。今回の調査によるとGoogle 64.1%、Yahoo14.6%というから、わずか1年にも満たない間に、驚異的な伸び方をしているのが分かります。(※1)

その背景にあるのは、なんといっても中国におけるインターネット人口の増加があげられます。同国のインターネット人口は2億5,300万人と、アメリカを抜き世界一になったのは、記憶に新しいところです。しかし注目すべきなのは、世界のインターネット平均普及率21.1%に対し中国のそれは19.1%という数値です。中国の母数がいかに巨大かを示す数値であり、ブロードバンド普及による今後のさらなるインターネット人口の増加が見込まれます。(※2)

さてその中国ですが、目を見張る成長はネット人口増加だけではなく、富裕層人口の増加もあげられます。その数は150万人ともいわれ、人口13億人からするとその比率は小さいようにみえますが、今後の更なる経済発展やGDP増加により富裕層人口も増える事が必至と予想できます。

こうした今後の中国経済の状況や、優良な見込みユーザーの増加が期待される中国に魅力を感じ、中国で圧倒的な検索エンジンシェアを誇る百度(Baidu)へのP4P出稿(P4P;リスティング広告)を考えている企業も多くなってきています。

その際、英語圏や日本語圏への出稿とは違う点に注意が必要となってきます。

ご存知の通り、P4P(検索連動型広告)出稿の際、インターネットユーザーがどのようなキーワードで企業の提供する商品やサービス・情報を検索するか、まずそのキーワードの選定から始まります。例えばあるユーザーが美味しい餃子のお店を探したい場合、日本語圏だと「餃子 おいしい店」、英語圏だと「dumpling restaurant」などのキーワード、つまり1~2単語の組み合わせでの単語検索が考えられます。しかし中国語圏の場合、「好吃的饺子(餃子)店=餃子の美味しい店」というように、単語ではなく文章=自然文で検索するといった大きな特徴があります。

また、中国ではアルファベット文字を漢字に置き換えて検索する傾向が強く、日本の10分の1程度しかアルファベット検索を行わない傾向です。

以上はとても基本的な注意点とはなりますが、中国へのP4P(検索連動型広告)出稿は、こうした独自の検索文化に対する理解から始まります。どの地域に出稿するか、それにより簡体字・繁体字の使い分けも必要となってきます。そうしたその国独自のユーザーの傾向に見合った広告を出稿することで、ターゲットユーザーへのリーチがとりこぼすことなくでき、グローバル企業の発展にも繋がっていくことでしょう。

(執筆:CBMグループ T・M)

【出典】
※1 Tech Crunch
「7月、GoogleはアメリカでYahooからシェアを奪う―Baiduが検索エンジン世界3位に(ComScore)」より
※2 Search Engine Journal
「China Has 253 Million Users - Largest in the World」より

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“老百姓”と北京五輪

“老百姓”と北京五輪

「Baidu指数」という、キーワードの注目度を図る検索ツールがあります。こちらで「北京奥运会(北京オリンピック)」というキーワードについて調べると、ここ1ヶ月の注目度が10,348(9/3現在)という数値で表されています。実際の検索数ではなく、検索エンジン百度(baidu.com)の独自指標にということですが、例えば、検索数が多いと予想される地名「北京」で検索してみると26,419という結果が出てきます。中国本土で7割近くの検索シェアを誇る百度の検索状況から、関心度の高さから伺えます。

8月のスポーツニュースは北京オリンピック一色で日本の皆さんの関心も高かったのではないでしょうか。今回のオリンピックは東京五輪・ソウル五輪と比較され、急速に発展する新興国の通過儀礼的イベントという側面からも非常に注目を集めました。開会式へ参加した各国首脳の人数も史上最多となり、五輪外交という側面も話題となりました。今回のオリンピックは様々な側面がありましたが、結果的に、世界の中国への関心の高さを強烈に印象付けた大会だったのではないでしょうか。

、、、と、まあ、マクロ的な話は連日報道されていたので、実際のところ一般人にとっての北京オリンピックとは何だったのかに興味が沸き、北京の友人に電話してみました。
彼の感想は2点。
1.交通規制で大変だった。
2.空気が驚くほどうまかった。
一個人の感想なので、一般論化はできませんが、案外これが北京の“老百姓(ラオバイシン)”(=一般大衆)の本音かも知れませんね。

(執筆:CBMグループ R・N)

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